嫁に頭が下がる・・・

 嫁の優しさに、関心もするし、逆に呆れる事も有る。

今月は、ボーナスの時期・・・・去年より１／３に成った・・しかし、現状なら、ボーナス等々言える状況で無いし・・・瞑れないだけでも良いと言っている。

彼女は、入所者が可哀想という、仕事等以前の、母性と言う部分で、職場に向かっている。

又、小さな施設、当然、入所者も大きな施設が断った人達に成る。

要は、商売として成り立たない人達と言うことに成る。

国の福祉行政は、全て線引きして、レベルを決める、このレベルで補助等のお金が変わる。

簡単に書けば、大金が入るが、家族が看ることが出来ない状態で、当事者も極端に書けば、自由が効かない人の方が扱いやすいので、この様な人を大きな施設は求めている。

逆に、自由が効かないが、周りに迷惑を掛ける、面倒を掛けすぎる・・・又、お金の補助も無い・・・当然、家族も看れないが、商売で看ると言うことはそれ以上、垣根が高くなる。

昨日、嫁は、私の父の遺品から、父は洒落た格好を好む、格好付けの人間だった為に、洋服等も多々持っている。又、高い服に成る。

私は、好みで無いし、ディスカウントショップの洋服で十分と思っているので、着ることが無い・・・この様な服を、嫁は施設で、家族との面会も殆ど無い、又、年齢的にも私と同じくらい・・・お金も無いし、と言う人達にプレゼントすると持ち出していった。

ボーナスは当てにしていないと言っていたが・・・貰った翌日に、この様な行動をする。私の周りに居る人達なら、会社に文句を言って、聞き入れて貰えなければ、辞めるというのが一般的だが・・・嫁の様な人が福祉事業の従事者で無ければ、人を看ると言う仕事・事業は、今後大変な事に成る。

人は、千差万別だが、此を基準化し、平等という観点から、レベル事に対処も変えて基準化する。

私は、人は固定化できないと考えている。今はこのレベルだが、次の瞬間は違う、此が人間と思う。

結果、味方では嘘つき居に見える場合がある。

今、出来ていても、次の瞬間出来ない・・・此も人間で有る。

又、何度も書くように、間違いも・失敗も起こすのが、人間・・・此を全て基準化した範囲だからと規定する。事自体が現実に即していないと思うが、現実は全てがこの流れに成っている。

私の実父親、精神疾患を持っていた。体は健常者の同年代より元気だし強い・・・口から言っていることは、真面だし、綺麗だし・格好良い・・・

簡単に書けば、勝ち負け論も、勝たなければ、好き嫌いも、好きな方を選び・求めるのが人間で正しい・・・

この様な事を、当たり前の様に言っていた。要は、その逆、負ける等々、父の頭には無い事に成るし、もし、この立場に成れば、当然、荒れに荒れる。精勤疾患がある。

その為に、私の様に、父の価値観と逆の方向を求めているような人間は解らない・・・人間で無いと、言う、思いが強くなるし、私はよく、父からキチガイ・人間で無いと言われていた。

考えると、父は己が人間の基本形と思っていることに成る。

しかし、基本の人間の父、施設等を探すと、無い、理由は、素行に問題が有ると成る。

国からの補助等も、体の動き等に問題は無い、結果、殆ど無い、体は若い人より強い、しかし、己の思うように成らないと、荒れる・・・この思うように成らないときの、振舞、価値観が、問題と言うことに成る。

結果、この様な人が、嫁の小さな施設に来ることに成る。施設としてはお金に成らない・・・しかし、我侭放題の入所者の面倒は、職員任せに成る。当然、一般的、職員、お金の為の仕事と言う認識の人なら、直ぐに辞めることに成る。

嫁の凄さは、入所者の為に成ると思うと、己を犠牲にしていること・・・凄いと思うし頭が下がる。

私の嫁として、彼女で無ければ、とっくの昔に、別れていたと思う。

天文学的な借金を背負う・・・普通の嫁なら、馬鹿な亭主・付き合いきれないと成ると思う。

人を看る・・・・仕事と捉えるか、貢献と捉えるかで、その職種に向くかが解ると思う。

しかし、現代、仕事と捉えて事が普通と成っている、それなら、それに担う対価を与える必要が有る。

勿論、国からの補助も大事だが、補助、助けるという意味、本来は、その人の人生で何を残し、何を創り上げたかが大事な部分に成るが、この様な部分は、平等意識の観点で無視されているし、皆平等という考え方に成っている。結果、国の補助の拡充という流れに成るが、当然、税金に成る。

蟻とキリギリスの説話と同じで、今は、共に幸せに暮らしましたが、最後に成っている。