笑顔・・・此を求めている。

 昨晩から、土曜日の歌唱のボランティアを再開・・・嫁が一番生き生きするときだし、水を得た魚と言える状態に成る。私がこの様な体に成ったので、ボランティア活動は、大きなイベント以外は中止していた。退院して、一ヶ月、彼女もむずむずしていたと思う、私の方からベッドで寝て過すから、活動再開を言い続けたが、彼女の目からでも短時間なら手を離せると思ったのか・・・・カラオケ教室に向った。私は寝入っていたが、一〇時過ぎに帰って来て、寝る前の薬等を飲ませ塗布するために起してくれたが彼女の顔の輝きに「彼女はこの道で行った方がよいと思った」し、その笑顔が私には一番嬉しい事に成る。本来、若いときに歌手デビューが決っていた。断念させたのは、独身時だしは両親の猛反対・・・・結婚後は、子育てと重なり、断念している。彼女の長所を社会に貢献できないこの悔いが私には有る。人は各々、己の居場所がある、一番輝く場所が有ると私は信じている。これを見つけると、大変･キツイ･等々の負の部分も帳消しに出来る力が有る。彼女も、遠くからの新しい人が数人来られていたとのこと、他のカラオケ教室に行かれている人らしいが・・・色んなリクエストに応え大変だと思うが、最後に「勉強になりました」と言われたと喜んでいた。今回、歌唱と彼女の特技を書いた。私もギター等を弾フォーク全盛期に中学校・・・二年の時にギターを買いと言うより、買って貰い・・・狂ったように弾いていた時代が五年ほど続き、音楽には興味も有ったが、音痴という私の唄が原因でそれ以上、取り組まなかった。しかし、彼女は、音程を外さない若いときは、綺麗に歌い上げるが、単なる上手な歌で終っていた。幾ら教えても解らないタイプ、感情･情緒を唄の中に表現できるか・・これが歌唱だと私は言って居たが・・・最近、彼女からもこの言葉をよく聞くように成った。最近の歌手は、歌をそつなくこなしているだけ・・・・心に響かない、結果、パフォーマンスが重視され出す。歌は序でという事、保育園のお遊戯会状態を今はプロの歌手という人達が行っている。私は、井上陽水と玉置浩二の二人、音程をワザと外したり・・裏のリズムで歌い出したり・・・尾内歌なのに、新たなドラマを見ているように思える。勿論、素人の見解・・・間違っていると思うし、己の趣向が大きく影響していると思うが、しかし上手いと思える歌手は独特の個性が有るし、もしカラオケの採点マシーンで自分の曲を唱っても、八〇点程度だと思う。一〇〇点から遠ざかる程、個性が表面化するし、歌い手のバランス感覚に成る。綺麗に間違いなく歌うことが人の心をうつで無いと言う事・・・個性･独特の個性、これが人の心地よさに繋がれば幸いと思う。本来、私も色んな貢献をしなければと思っているが、自力で出来る身で無い・・・・私は恵まれている、村内に四人の同級生が残っている。これから村のためと思っていたが、思い半ばで倒れてしまった。しかし、同級生の残る二人の男が、色んな役員を引く受けてくれた、嫁の話だと、私の健康状態を心配しているとのこと、思いの継承が同級生に繋がったと思うって居る、これを後世まで繋げる、これが大事になる。

今日は、私の母の一七回忌を行う・・・・お袋の偉大さをヒシヒシと感じている。あの父をコントロールしていた、又多くの負債を私達夫婦の分も含めて家の稼ぎで反し続けてきてくれた。母が居なかったら、稼いでいたときに外車やスーパーカーを買おうとしたかも知れない、しかし、財布を握っている母を説得できない、出来たのは、再開したラジコンカーの世界に成る。これも考えれば、母が入院、通帳等を私の嫁に渡して、管理していた。別れた、孫達とも三年間ほど、金曜日の夜から日曜日の夜まで我家で面倒を看ていた。其れを許してくれたのも母であるし、母は多くの事をひ孫達に与えようとしていた。この縁が有ったので、今、別れた孫達とも縁が続いているし、勿論、物質的には損しているしかし、心には幸をもたらしている。ケアサービスの利用者を見ていると、寂しくして居られるし、人の最後、日本人の最後は、孤独に人知れずこの世を去って行くのかと思える状況・・・治すという気力も覗えない・・・時間を座って下向きで過すだけ・・・高齢に成ると、耳も目も不自由に成る。テレビも観れない、ラジオも聴けない、己専用にすれば可能だが、施設だと無理・・・・昨日、ファイルに記載されている作業を午前･午後と行うと、休む暇が無い事が解った、全て○を付けたが、休む事は基本出来ない、詰め込めば一時間ほどの昼寝の時間が取れる程度・・・・・